山越阿弥陀図

京博山越阿弥陀図.png

来迎図は、様々な種類のものが描かれていますが、特に異彩を放っているのが、山越阿弥陀図です。山の向こうに、阿弥陀仏がこちらに向かう形でいらっしゃるという構図のものです。

さらに、2種類のバージョンがあり、京都国立博物館本の山越阿弥陀図は、観者のいる此岸に来るという動きがありますが、禅林寺本や金戒光明寺本は、阿弥陀仏がただ観者と向かい合うという構図になっています。九品来迎図の構図ではなく、浄土変相図そのものに近い形です。

山中、山上に極楽浄土があるかのような印象を受けます。古くから日本にある山中他界観の影響もあるのでしょうか。あるいは、鳥辺山等、埋葬地が山であったこと、またその近くで迎講が行われたことも関係しているのでしょうか。

禅林寺本や金戒光明寺本の山越阿弥陀図は、臨終行儀に用いられたことがわかっております。山の中に浄土があるというイメージは、なんとなくしっくりします。

画像:京博山越阿弥陀図
画像出所:京都国立博物館 https://www.kyohaku.go.jp/jp/syuzou/meihin/butsuga/item03.html

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント