元興寺の智光と頼光

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今昔物語巻十五・第一話(オリジナルは日本往生極楽記)に、元興寺の智光と頼光のお話があります。

若いころから二人は、修業をしていましたが、頼光さんは、さぼってばかりで、学問もまじめに取り組みませんでした。一方の智光さんは、極めてまじめで、学問や修行を積んでいきます。

年月が経ち、頼光さんは亡くなります。智光さんは、頼光さんがどこに生まれたのか知りたくて、心に願いますと、夢に頼光さんが表れます。なんと、頼光さんは極楽浄土に往生していたのです。頼光さんは、学問はあまりやらなかったのですが、極楽浄土に往生したいとずっと願い続け、浄土を観じていたので、とうとう極楽に往生できたそうです。そして、学問ばかりをやってきた智光さんが、極楽に往生することは難しいことを告げます。

智光さんは、これを聞いて泣き悲しみました。劣等生の頼光さんが極楽に往生できて、優等生の智光さんができないとは、皮肉な結果です。人生の大逆転と言えるかもしれません。ただ、これまで努力を重ねてきた智光さんには、気の毒な気がします。続きは次回に。

画像:元興寺
画像出所:なら旅ネット http://yamatoji.nara-kankou.or.jp/01shaji/02tera/01north_area/gangoji/

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