地位への執着と老害

薬師寺.png

『発心集』には、地位への執着の愚かさを説いている話があります。

薬師寺に証空律師という僧がいました(証空という名前は、僧ではよく出てきますが、それぞれ別人であることが多いです)。年をとり、役職を引退してからかなり時が経ちました。それにもかかわらず、別当の職に志願しようとします。

弟子たちは、やめさせようと説得するのですが、証空律師は聞く耳を持ちません。そこで、弟子たちは嘘の夢の話をします。鬼が律師を入れる、かまどを造っている夢を見たと伝えます。しかし、証空律師は、これを自分の願望がかなう啓示だととり、ますます志願する意思を強くします。

また、別の話があります。80歳くらいの老人が、仕事をなかなか引退しません。その理由を聞くと、彼には3歳年上の上役があり、その上役が亡くなると、その役職に彼が就けるそうなので、上役が亡くなるのを待っているそうです。

地位への執着は、恐ろしいですね。現代もあまり変わっていませんが。

画像:薬師寺
画像出所:ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%96%AC%E5%B8%AB%E5%AF%BA

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