臨終行儀と密教

法然聖人伝絵.jpg

臨終行儀と密教は、臨終行儀が阿弥陀仏中心、厭離穢土欣求浄土であるのに対し、密教は大日如来中心で即身成仏を目指すため、その関係性は薄いように思われます。ところが、ジャクリーン・I・ストーン氏は、両者の関係の深さを指摘します。

例えば、密教経典『理趣経』の注釈書では、阿弥陀仏の真言「フリーヒ」について詳しく説明され、この真言を保持することで、来世で極楽浄土に最も高い位で往生できると説いています。また、儀礼本『無量寿儀軌』では、死後極楽浄土に生まれるための、印や真言を伴った観想の儀礼が紹介されています。

それほど、当時は、多くの人々に極楽往生が人気であったのでしょう。そのため、密教側も、そうした人々の要求に答える必要があったのかもしれませんね。

参考文献
ジャクリーン・I・ストーン(2020)「往生の秘訣-平安日本の臨終行儀-」、『現世の活動と来世の往生』臨川書店

画像:法然聖人伝絵
画像出所:東京国立博物館 https://www.tnm.jp/modules/rblog/index.php/1/2011/11/18/法然と親鸞展みどころその2/

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