
古代日本で行われていた埋葬儀礼に、殯(もがり)があります。
死者を埋葬するまでの間、遺体を納棺して、安置し、儀礼を行います。目的は二つありまして、一つは、死者の冥福を祈ることです。もう一つは、外から侵入者から死者を守ることです。野良犬などの動物から物理的に死体を守ることもそうですが、邪悪な霊を近づかせないようにすることだそうです。
現代でも、こうした殯の風習の一部が残っているとも言われています。例えば、ある地域では、死者の胸に刃物を置く習慣があるそうです。これは、死者に邪霊が近づかないようにするためです。
画像:仲哀天皇殯斂地
画像出所:FOURSQUARE
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