高天原

『古事記』や『日本書紀』の他界観について、以前、黄泉国のお話をしましたが、今回は、高天原(たかまがはら)です。
これは、まさに天界で、「天つ神」がおられる世界です。ただ、六道の天界とは、似ているところもあれば、異なっているところもあります。高天原から神様が降りて来られて、国造りが行われます。神様の世界でありますが、人は死んでも行くことはできません。
また、神様も不死かというと、そうではありません。イザナミノミコトや天稚彦(あめわかひこ)など、亡くなります。ただし、亡くなる場所は、高天原ではなく、地上界です。死穢が避けられる世界なのかもしれません。私達にとっては、見ることもできない遠い世界です。
画像:天
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