赤山禅院

比叡山の南西山麓に、延暦寺系の赤山禅院があります。
ここで祀られているのは、仏様ではなく、神様、それも中国の陰陽道の祖神です。延暦寺第三世天台座主、円仁(794-864)さんが、遣唐使で唐に居た時、その行程を守護したのが、陰陽道の祖神とされる赤山大明神(泰山府君)だったそうです。円仁さんが感謝し、赤山禅院を建立しようとされました。実際の建立は、第四世天台座主、安慧さんによって行われました。
赤山禅院は、御所から鬼門である東北に位置しているため、表鬼門を守護する方除けを担っています。そのため、表鬼門を守護する鬼門除けの猿の像が置かれています。申年は、鬼門とは反対の方角である西南西を指しますので、猿が邪気を払う力を持っているとされています。ただし、この猿は、檻に入れられています。かつて、夜に暴れていたため、閉じ込められたそうです。
画像:赤山禅院
画像出所:赤山禅院 http://www.sekizanzenin.com/yuisho.html
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