広隆寺牛祭

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広隆寺の牛祭は、京の三大奇祭の一つに挙げられる変わった祭りです。残念ながら、現在は中断されています。

この祭りでは、紙でできた仮面を着けた摩多羅神が牛に乗り、四天王の鬼と共に巡行します。薬師堂前で読んだ後、参加者が罵詈雑言を投げかけます。そして、摩多羅神と四天王は堂内に駆け込むという変わった祭りです。

とくに奇妙なのは、この摩多羅神の様相です。摩多羅神はどんな神なのでしょうか。この祭りは、元々広隆寺境内にあった大酒神社が行っていましたが、明治の神仏分離で、大酒神社が出ていった後、広隆寺が引き継いでいます。この大酒神社の主祭神の一人は、秦の始皇帝です。『渓嵐拾葉集』では、天台宗の円仁が、中国で念仏を習得するときに助けたのが、この摩多羅神とされています。阿弥陀信仰と関連した中国の神様ということでしょうか。

ただ、摩多羅神と天台本覚思想との関係も指摘されています。天台本覚思想とは、迷いと悟り、娑婆と浄土等を同じとみなす現実肯定の思想です(詳細は、別の機会にご紹介します)。『渓嵐拾葉集』も本覚思想と関係が深いです。また、摩多羅神についてその他様々な説がありますので、今後、調べてみたいと思います。

画像:広隆寺牛祭
画像出所:京都観光Navi 
https://ja.kyoto.travel/tourism/single02.php?category_id=1&tourism_id=1347

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