『観心略要集』

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平安時代、『往生要集』の他にも極楽浄土を記載した書物はたくさんありますが、その一つとして『観心略要集』があります。

こちらも源信さんの著作だと言われていましたが、現在では、偽撰であることがコンセンサスです。そのため、作者はわかりません。内容は、天台宗の高度な理論によって、極楽浄土を証明しようとする試みです。極楽浄土や地獄の具体的な記述がある『往生要集』と違い、『観心略要集』は観念的です。また、修業の内容も天台宗の高度な修行法が述べられていますので、僧ではない私達には、難しそうです。

でも、ご安心ください。『観心略要集』で述べられる様々な修業は、極楽浄土に持ち越すことができます。まったく修業ができなくても、称名ができれば、往生ができることも述べられています。心強いですね。

画像:観心略要集
画像出所:京都大学 
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/en/collection/zokyo/nichi-mi?page=1