死を忘れるな

メメントモリ絵画.jpg

死生観が議論される中、よく死を見つめて生きることが説かれることがあります。人は、絶対に死にますが、日常、そのことを忘れています。自分の死を見つめることにより、日常の生活態度が変わることになります。例えば、毎日、些細なことで振り回されていることに気づくことができます。また、これまで漫然と生きてきたのが、自分の人生にとって何が大切なのかを意識して生きることができます。

よく引き合いに出されるのが、ラテン語のメメント・モリ(memento mori)で、「死を忘れるな」という意味で使われます(ただし、時代や信仰等によって様々な解釈があります)。こうした、死を見つめた生き方は、確かに、私達の人生訓として重要だと思います。

ただし、これで、死の問題が解決されたような論調には、疑問があります。この「死を忘れるな」で、結局死の恐怖から逃れられません。死の受容には至らないのです。やはり、極楽浄土が必要です。

画像:メメント・モリ絵画
画像出所:カラパイア http://karapaia.com/archives/52251168.html