『伴大納言絵巻』と破戒僧

伴大納言絵巻応天門炎上.jpg

『伴大納言絵巻』は、伴大納言の一代記を描いた絵巻ですが、極めて写実的な表現がされ、当時の様子を見ることができます。

中村興二氏は、詳細にこの絵巻を観察され、興味深い人物を浮かび上がらせています。その中に破戒僧があります。応天門炎上での様々な人の動きが描かれていますが、その中に、草履を脱ぎ、それを手に持って、尻をからげて猛スピードで走る僧がいます。素裸の上に着物を羽織っているだけです。注目すべき点は、この着物が女物であることです。そう、夜這いをしていたことが想像されます。

作者の配慮で、後ろ向きに描かれていますので、誰なのかわかりません。ただ、当時の破戒僧の様子がわかり興味深いです。

参考文献
中村興二(2017)『絵解きの愉しみ:説話画を読む』平凡社

画像:伴大納言絵巻 応天門炎上
画像出所:ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%B4%E5%A4%A7%E7%B4%8D%E8%A8%80%E7%B5%B5%E8%A9%9E

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