豊臣秀次さんの怨霊

豊臣秀次.jpg

前回、『雨月物語』を取り上げましたので、今回もその話を紹介します。

『雨月物語』では、崇徳上皇以外にも、豊臣秀次さんの怨霊のお話もあります。御存じのように、秀次さんは、伯父の豊臣秀吉さんに、本人だけでなく一族全て殺されました。その恨みは、崇徳上皇に勝るとも劣らないものです。ただし、物語の中で、秀次さんの怨霊は、この世に災いを成すようなことはしておりません。怨霊としては、害が少ないと言えます。

これは、怨霊を生み出した人によるのでしょう。崇徳上皇の場合は、ライバルである後白河天皇やその配下の貴族です。彼らは、崇徳上皇の恨みを恐れました。これは、他の大怨霊として恐れられている早良親王、菅原道真さん、平将門さんと類似しています。早良親王の怨霊を恐れたのは桓武天皇、菅原道真さんの怨霊を恐れたのは醍醐天皇と藤原氏、平将門さんの怨霊を恐れたのは朝廷です。つまり、皇室や貴族が怨霊を恐れたのです。一方、秀吉さんは、最も残酷なことをしたのにもかかわらず、秀次さんの祟りなどまったく気にかけなかったのでしょう。貴族と戦国武士の違いが、怨霊の違いに影響を与えていると考えられます。

画像:豊臣秀次
画像出所:ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%8A%E8%87%A3%E7%A7%80%E6%AC%A1

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