宿縁

宿縁寺.jpg

中世の説話によく出てくる考えが、宿縁です。現世の状況が、前世からの因縁によって説明されるという考えです。まさに、仏教の輪廻転生から来ています。

現在、努力もしないのに生まれつき幸福な人は、前世で善行を積んでいたと考えられました。一方、どんなに努力しても恵まれない人や、とんでもない不幸に会う人は、前世で悪いことをしたととらえられます。この宿縁の考えに立ちますと、極端な現実肯定がとられ、世の中の矛盾について疑問を持たなくなります。例えば、身分などは肯定されてしまいます。その意味では、宿縁は危険性を持っています。

ただ、宿縁を否定してしまいますと、良いことをしている人が不幸になったり、悪いことをしている人が逆に幸福な人生を送っていることに説明ができなくなり、人生を生きにくいものにしてしまいします。宿縁では、たとえ良いことをしても報われなくても、より良い来世が待っていることになります。したがって、宿縁は、危険な考えではありますが、必要なものとも考えられます。

画像:宿縁寺
画像出所:西尾観光 http://nishiokanko.com/goshuin/goshuin_003

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