山越迎講

山越阿弥陀図(京都国立博物館).jpg

迎講が来迎図に与えた影響については、これまでも研究されてきました。ただ、来迎図は現存しますが、迎講は文献や後年に描かれた絵図から推測するしかないので、難しい研究対象です。逆に、来迎図から当時の迎講に関するヒントがあるかもしれません。

来迎図の中には、山越来迎図というジャンルがあります。大串純夫氏は、そのうち、川崎家旧蔵の作品と京都国立博物館の作品が、迎講の影響を受けているのではないと指摘します。氏は、さらに、これらの来迎図から山越迎講が行われていたのではないかと推測します。『今昔物語集』巻20第12話「伊吹山三修禅師得天狗迎語」や、巻19第4話「摂津守源満仲出家語」に山越迎講に想像させる話が記されていることを根拠としています。

今後の研究の進展が期待されます。

参考文献
大串純夫(1983)『来迎芸術』法蔵館

画像:山越阿弥陀図(京都国立博物館)
画像出所:文化遺産オンライン 

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