『往生要集』の臨終行儀

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臨終行儀は、源信さんの『往生要集』が起点となっていますが、どのような内容なのでしょうか。今回は、作法ではなく、看病人双方の心得についてお話した意と思います。『往生要集』には、この心得を十項目で示しています。神居文彰氏は、その十項目を以下のように要約されています。
1.大乗の教えに帰依。三宝に帰依すること。
2.この世界を厭い、遠ざかる。
3.浄土を欣求する。
4.往生のための行(業)を行う必要がある。
5.悟りを求める心を発して、念ずる。
6.ひとえに阿弥陀仏を念じて、修業を更に盛りたてる。
7.阿弥陀仏の身体の一つの相を念じて、心をその一点に集中させる。
8.阿弥陀仏の大悲の光明は、必ず照らして下さることを知る。
9.阿弥陀仏は、必ず、大光明を放ち、聖衆とともに引接し、擁護して下さることを知る。
10.一心に阿弥陀仏を念じて、必ず西方浄土に往生する。
このうち、7、8、9条が最重要となるそうです。

参考文献
神居文彰・藤腹明子・長谷川匡俊・田宮仁(1993)『臨終行儀』北辰堂

画像:往生要集
画像出所:アマゾン