高野山納骨

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高野山は、真言密教の総本山です。即身成仏を目指し、極楽浄土の浄土思想とは相容れないこことが多いです。でも、元々、山岳信仰の影響もあり、山自体に往生を見る信仰も受け継がれています。そのためか、12世紀頃から、遺骨や遺髪を納めることが行われ始めました。はじめは、皇族や貴族が中心でありましたが、徐々に庶民にも広まってきました。

高野山側も、こうした往生信仰を布教に用いるようになります。聖が全国に唱導を行って、納骨を勧めていきました。とくに、源信さんの『往生要集』以降は、高野山側でも、浄土思想を積極的に教義に取り入れていきます。もちろん、真言密教と浄土思想には矛盾も多いですが、その融合を図る取り組みも行われ行きます。とくに覚鑁さんは、その両者の思想的統一に多大な努力をしました。

画像:覚鑁
画像出所:慈眼寺 http://www.sakado-jigenji.jp/column/5.html