中国の神仙思想と日本の山中他界観

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神仙思想は、中国の周末・戦国時代に唱えられた思想で、蓬莱山、方丈山、瀛州 (えいしゅう)山の三神山に、不老不死の神仙が住むと考えられました。この三神山に行けば、不老不死の霊薬が手に入ると信じられていました。実際、秦の始皇帝や漢の武帝などが使者を出して、不死の薬を得ようとしたと伝わっています。三神山での神仙の世界は、明るく理想的な世界です。

日本の山中他界観に通じるものがありますが、日本の場合、中国のような楽観的なものではないように思います。日本の山中他界は、生きたまま行くよりは、死んでから行くというイメージが強いです。もちろん、極楽浄土が想起されることもありますが、地獄も含まれることもあります。また、極楽浄土も神仙の世界のような明るい世界というよりは、もう少し静粛な場のように思います。なにせ、極楽浄土は、成仏のための修業の場でありますから。

画像:蓬莱山
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