人生40年

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現代、人生100年時代と言われます。でも、『徒然草』第7段で、吉田兼好さんは、長生きをすれば恥をかくことも多いので、長くとも40歳に達しないで死ぬのが見た目もよいと主張します。その年代を過ぎれば、老醜の姿を恥じる心もなくなり、人前に出たがり、子や孫を溺愛し、立身する将来を見届けるまでの余命を願い、俗世に執着する欲心ばかり深くなり、ついに情趣も理解できなくなっていくと言います。

当時と現代の違いでしょう。現代でも、老害は言われますが、40過ぎで、そのようなことが言われることはありません。隔世の感があります。ただし、吉田兼好さんの生没年ははっきりしませんが、70歳を超えていたと思われます。『徒然草』第7段が何歳のころに書かれたかは、わかっていませんが、70歳の兼好さんは、どう思ったのでしょうか。

画像:吉田兼好
画像出所:ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E7%94%B0%E5%85%BC%E5%A5%BD