繁昌神社と怪異譚

繁盛神社.png

京都市下京区に繁昌神社がります。名前の通り、商売繁盛の神社となっています。ただ、その成立には、怪異譚があります。

『宇治拾遺物語』によりますと、昔、長門前司という人に二人の娘がいたそうです。姉は、結婚し、そのまま父母の家に住みました。一方、妹は、独身でした。父母も亡くなり、姉は家の奥の方に住み、妹は妻戸口を好んでいました。

あるとき、この妻戸口で、妹が若くして亡くなります。姉たちは、この妹の遺体を棺桶に入れて、墓場に運びました。ところが、棺桶が軽くなったので、不思議に思い、中を開けると空になっています。家に戻ると、なんとその遺体は、元の妻戸口にふしています。再び、棺桶に入れるのですが、また、妻戸口に倒れています。今度は、棺桶にいれようと思っても、遺体がまったく動かなくなってしまいました。どうしてもこの妻戸口に居たいのかと思い、仕方がないので、妻戸口の板敷きを壊してそこに下ろそうとすしますと、今度はとても軽やかに下ろせました。そこに埋め、塚ができました。家の人々は、他へ引っ越し、その塚だけが残りました。

この塚の上に建てられたのが、繁昌神社の前身社だそうです。この不思議なお話と商売繁盛がどう結びついたかはわかりません。

画像:繁盛神社
画像出所:Tripadvisor https://www.tripadvisor.jp/LocationPhotoDirectLink-g298564-d8573281-i159990518-Hanjo_Shrine-Kyoto_Kyoto_Prefecture_Kinki.html

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