人の恨みの恐ろしさ

橘の木.jpg

個人的には、『発心集』の中で1,2を争う怖い話があります。

ある僧の家に、橘の木があり、おいしい実がなっていました。その隣に、老尼が住んでおり、重病で何日もものが食べられない状況でした。どうしたことか、老尼は、橘の実を食べたいと思い、人をやって隣の僧にたのみました。でも、僧はひとつも渡しませんでした。老尼は、怒り、これまで浄土を目指していたのをあきらめ、橘の実を食べる虫になることを願い、亡くなります。その後、橘の実の中には、白い虫が入っていて食べられています。一つの実だけではなく、たくさんの実で同じ状態です。何年もこうしたことが続いたため、僧は、橘の木を切り倒してしまいます。

老尼は、たくさんの虫に生まれ変わったのかもしれません。それにしても人の恨みは、恐ろしいですね。また、橘の実で、浄土をあきらめてしまうのは、本当にもったいない気がしますが、これも人の心の不思議です。

画像:橘の木
画像出所:ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%81%E3%83%90%E3%83%8A

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