お寺が大掛かりな詐欺に遭うお話

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『今昔物語集』巻29第17話「小屋寺の大鐘が盗まれる話」は、当時としては、大掛かりな詐欺のお話です。

摂津の国に小屋寺というお寺がありました。その小屋寺の住職のところに八十歳くらいの旅の僧が訪ねてきて、しばらく泊めてほしいと頼みます。住職が適当な場所がないと伝えますと、老僧は鐘つき堂の下でかまわないというので、住職は了承しました。数日後、なんと、この老僧が亡くなります。お寺の僧も、村人もこの死体の処理を嫌がり、住職は困ってしまいました。そこに、老僧の子供を名乗る二人の男が訪ねてきて、父親の死体を持ち帰ると伝えます。そして、45人ほどの男が鐘つき堂に来て死体を持ち帰っていきました。ただし、僧も村人も穢れを怖れてその様子を見た者はいませんでした。

30日が過ぎて穢れの期間が終わったころ、鐘つき堂に行ってみると、なんと大鐘が盗まれていました。老僧は死んだふりをしていただけで、仲間が鐘を運び出したのでした。総勢50人近い詐欺集団ですね。

画像:大鐘
画像出所:ニッポン旅マガジン
https://tabi-mag.jp/todaiji1231/

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