一条戻り橋

京都の一条戻り橋は、数々の伝説と結びついています。
元々、都の死者を、この橋を通じて、都の内から外の埋葬地に送っていました。この世とあの世を結びつける橋と言うことができます。
平安時代、文章博士三善清行さんが亡くなり、葬儀の列がこの橋を渡ろうとしました。その時、清行さんの息子が現れ、父の棺にすがって泣きました。そして、お経を唱えると、なんと父が生き返ったそうです。そのため、「戻り橋」と言われるようになったそうです。
また、渡辺綱さんが、女性に化けた鬼と対峙したのもこの場所です。綱さんは、鬼の片腕を切り落とします。鬼は、その腕を取り返すと言って去って行きました。一説では、この鬼は橋姫とされています。一条戻り橋の伝説は、次回に続きます。
画像:渡辺綱
画像出所:ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A1%E8%BE%BA%E7%B6%B1