来世観の循環

人は元々死んで無になることを恐れて、来世について思いめぐらしてきました。
その解決方法の一つが天界です。しかし、インドの人々は、さらに思索を進めて、死の問題が天界では解決できないことに気づきます。そして、梵界に至ります。
ただし、この梵界では、個人が宇宙と一体となっていますので、無ではありませんが、死んでいる状態に極めて近いです。元々、死を克服するために思索を続けた結果、そのゴールが、元の死に戻ってきたように思われます。本当に難しいですね。
画像:ブラフマー(像)
画像出所:ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BC%AA%E5%BB%BB