テーマ:京都観光

祇園御霊会

前回、神泉苑御霊会のお話をしましたが、その後御霊会は広がっていきます。その代表の一つが、祇園御霊会です。 869年に、全国レベルで天災が起こり、社会不安が広まったことから、全国の国の数を表す66本の矛を立て、祇園社で薬師如来を本地とする牛頭天王を祀り、御霊会を執り行ったとされています。また、洛中の稚児が、祇園社の神輿を神泉…
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神泉苑御霊会

平安時代、京では、疫病がたびたび流行しました。当時、疫病の原因を怨霊による祟りとしてとらえられていました。 そのため、863年に、神泉苑で御霊会が行われることになります。このとき、鎮めるべき御霊とされたのは、早良親王、伊予親王、藤原吉子、藤原広嗣(または仲成)、橘逸勢、文室宮田麻呂であります。陰陽師を神泉苑に派遣して、六柱…
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東寺

前回、最澄さんのお話をしましたので、今回は空海さんです。 空海さんは、唐の長安に留学し、最澄さんよりも1年遅れて帰国しました。空海さんの加持祈祷を中心とした密教は、貴族社会に受け入れられていきます。そして、嵯峨天皇の支持を受け、官寺の一つ東寺を与えられます。真言宗のはじまりです。 東寺は、鎮護国家を担う仏法の中心地と…
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京都清水寺:阿弖流為(アテルイ)・母禮(モレ)の石碑

京都で最も人気な観光スポットの一つ清水寺に、阿弖流為(アテルイ)・母禮(モレ)の石碑があるのをご存じでしょうか。 阿弖流為(アテルイ)・母禮(モレ)は、蝦夷の首長と副首長です。801年、征夷大将軍坂上田村麻呂は蝦夷討伐に向かい、激戦の末、勝利します。ただ、田村麻呂は阿弖流為(アテルイ)・母禮(モレ)を評価しており、東北統治…
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撞かずの鐘

京都報恩寺の梵鐘は、平安時代鋳造の重要文化財ですが、「撞かずの鐘」と呼ばれています。実際、除夜と大法要のときしか、つかれません。 そこには悲しい伝説があります。昔は、この鐘は、朝夕つかれていました。近くの織屋に、仲の悪い丁稚と織女がいました。二人は、この夕に鐘が幾つつかれるかかけをします。丁稚は八つ、織女は九つと言います。…
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百鬼夜行

『今昔物語』などの説話で、百鬼夜行について紹介されています。この百鬼夜行に会うと命を落とすと言われ、当時貴族を中心に恐れられていました。室町時代には、この百鬼夜行絵巻が作成され、その様子をうかがい知ることができます。 ただ、説話と絵巻には大きな違いがあります。説話では、鬼や幽霊が行列を成しますが、絵巻では、古くなった鍋や傘…
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一条戻り橋2

前回に続き、一条戻り橋です。 一条戻り橋の数々の伝説の中に、陰陽師安倍晴明さんとの関係も語られています。清明さんは、式神という鬼や精霊のような存在を召使いとして使います。ただ、その式神の容貌が恐ろしいため、清明さんの妻が怖がったとされています。そのため、清明さんは、式神をこの一条戻り橋の下に隠したとされています。一条戻り橋…
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一条戻り橋

京都の一条戻り橋は、数々の伝説と結びついています。 元々、都の死者を、この橋を通じて、都の内から外の埋葬地に送っていました。この世とあの世を結びつける橋と言うことができます。 平安時代、文章博士三善清行さんが亡くなり、葬儀の列がこの橋を渡ろうとしました。その時、清行さんの息子が現れ、父の棺にすがって泣きました。そして…
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釘抜地蔵

京都の石像寺は、別名釘抜地蔵菩薩として親しまれております。 弘法大師が、唐から戻るときに、石を持ち帰り、人々の苦を無くすよう、この石に地蔵菩薩を彫ったと言われています。そして、この地蔵様は、苦抜き地蔵と呼ばれましたが、いつの時からか釘抜地蔵と呼ばれるようになりました。 また、室町時代、紀ノ国屋道林とういう商人が、両手…
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人形の寺、京都宝鏡寺

京都の宝鏡寺は、人形の寺として有名です。皇室との関係が深いため、皇室から人形を賜ってきました。そのため、1957年から、年に2回こうした人形の一般公開を行なっています。 また、年に1回、秋に人形供養祭が営われ、境内には人形塚が建立されています。人形を捨てることは、心情的に抵抗がある人は多いと思いますが、宝鏡寺には、全国から…
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東寺立体曼荼羅

真言宗総本山東寺の講堂には、21体の仏像があります。構成は、5仏、5菩薩、5明王、6天です。中央が5仏で、中心は大日如来です。やはり、密教ですね。 5仏の両翼を5菩薩と5明王で囲みます。5菩薩の中心は、金剛波羅蜜菩薩、5明王の中心は不動明王です。さらに、その両翼をそれぞれ3天で固めます。6天は、四天王と梵天と帝釈天です。ま…
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立本寺

以前、六道珍皇寺近くの「みなとや幽霊子育て飴本舗」をご紹介しました。母の幽霊がみなとやに飴を買いに来て、この飴で育てられた赤ん坊のお話しです。この赤ん坊は、その後、高僧になったということでお話しが終わります。 ところが、同様の話が立本寺にもあり、赤ん坊は立本寺二十世の日審となったとされています。そして、この立本寺でも、幽霊…
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大念佛狂言

前回に続き、千本閻魔堂です。千本閻魔堂では、大念佛狂言が有名です。閻魔大王の力で、民衆を災害から救う目的で、鎌倉時代に始まったとされています。 大念佛狂言は、他の寺院でも行われていますが、そのほとんどセリフがないのですが、千本閻魔堂のはセリフ付きです。演目でも、源為朝を主人公にした「千人切り」が有名です。最後の演目になりま…
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紫式部供養塔

京都の千本閻魔堂に、紫式部供養塔があります。 千本閻魔堂は、閻魔大王の補佐を務めたとされる小野篁さんが開基です。元々、埋葬地の入口にあり、さらには閻魔大王を祀っていますので、地獄との関係が強いです。 この千本閻魔堂に、どうして紫式部供養塔があるのでしょうか。南北朝時代に円阿上人という僧が、ある時、紫式部が地獄で苦しん…
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摂取院

女性に怨みを持たれ、祟られている男性を救うお寺があります。京都大原にある摂取院です。 昔、ある大工が、妻の妹と密通します。妻は、そのことを知って嫉妬しますが、どうすることもできず、最後は憤死します。その恨みが小蛇となり、その男の首にまとわりつきます。どうやっても取り払うことができません。男はとうとう出家して、浄往と名乗り、…
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小野小町さんと仏教

小野小町さんは、仏教説法の題材としてうってつけだったようです。絶世の美女が年老いていく様を、仏教の無常観と結びつけるのが容易だからです。 以前ご紹介した、京都の補陀落寺には、「小野小町老衰像」があります。さらに、小町さんが老いた自分の姿を写して嘆いたとされる「姿見の井戸」や、野ざらしにされた小町さんの髑髏の目から生えたとさ…
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妙満寺

以前、道成寺の大蛇のお話をしました。ある若い僧が宿に泊まったとき、その宿の女房が僧に一目惚れします。その後、僧に逃げられ、女房は大蛇となって追いかけ、道成寺の鐘の中に隠れていた僧を見つけます。そして、大蛇はその鐘に巻きつき僧を焼き殺すというお話しです。この話は、「安珍・清姫」として発展します。 道成寺はその鐘を再鋳します。…
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観音経

法華経第25品が観音経と呼ばれ、観音菩薩の救済が説かれています。人がどのような苦難に遭っても、心に観音菩薩を念ずれば、救われることが記されています。本当にありがたい菩薩様です。この観音経は、宗派を超えて信仰され、観音菩薩は、最も人気のある仏・菩薩の一人となりました。 京都の仁和寺では、2018年、観音堂が修復されました。そ…
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大原三千院

以前、来迎図の歴史で、阿弥陀仏や聖衆が坐像から立像、静的な描写から動的な描写に移行していったことをお話ししました。似たケースが、仏像でもあります。 その例が、京都大原三千院本堂の阿弥陀三尊像です。中尊の阿弥陀仏は坐像ですが、来迎印を結んでいます。一方、両脇の観音菩薩と勢至菩薩は、中腰で上半身が前屈みになっています。来迎の動…
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鳥羽離宮

京都の賀茂川・桂川の合流点に、白河、鳥羽上皇による浄土教建築が展開しました。これが鳥羽離宮で、院政の舞台ともなっています。残念なことに、現存しておりません。 鳥羽離宮内には、南殿を皮切りに、北殿、泉殿、東殿、田中殿などが造営され、それぞれの御所には、仏堂が建てられました。なんと豪華な離宮でしょうか。仏教的建築と住居とが調和…
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九体阿弥陀像

藤原道長さんの法成寺で、九体阿弥陀像が安置されましたが、この様式が院政期にブームになります。様々な研究者からの報告を合わせると、30例ほどになります。 九という数は、九品来迎から来ているそうです。9人の阿弥陀仏とは、なんとも豪華です。 現在、阿弥陀堂と九体阿弥陀像が残っているのは、浄瑠璃寺だけです。浄瑠璃寺では、真ん…
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北野天神縁起絵

鎌倉時代に作成された北野天神縁起絵は、六道絵としても有名です。この縁起絵巻は、8巻(+下絵1巻)からなり、北野天満宮に秘蔵されています。 前半の6巻は、菅原道真さんの生涯についてですが、後半の2巻が、平安中期の修験者、日蔵さんの六道めぐりです。日蔵さんが、死後、大威徳天宮で道真さんに会った後、六道をめぐります。六道の様子が…
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宇治の橋姫

宇治の橋姫の話は、『平家物語』の異本に記載されています。『平家物語』ではないので、ご注意を。 内容は以下の通りです。男女の関係で嫉妬に狂った橋姫は、貴船大明神に自らが鬼になることを願います。7日間祈った結果、大明神は同情し、姿を変えて宇治川に21日間つかることを告げます(7日間の祈りは、丑の刻参りと同じですね)。橋姫は、鉄…
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丑の刻参りと貴船神社

最近テレビ等で見なくなりましたが、以前は呪いと言えば、丑の刻参りが有名でした。丑の刻(午前1時から3時)、神社の御神木に、呪う相手の藁人形を五寸釘で打ち込むというものです。頭に3本のろうそくをつけた様子は、強烈です。これを7日間行えば、相手を呪い殺すことができます。ただし、他人に見られると呪いは失われてしまいます。 この丑…
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人喰い地蔵

京都聖護院にある積善院凖提堂に、人喰い地蔵と呼ばれるお地蔵さんが安置されています。なんとも怖い名前ですね。 以前からここにあったのではなく、野ざらしになっていた(現在の京大病院のあたりらしい)のを、このお寺に安置されることになりました。元々は、崇徳院の霊を慰めるために造られたお地蔵さんです。ご存知のように、崇徳院は保元の乱…
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相国寺

京都の同志社大学の隣に、臨済宗のお寺相国寺があります。 室町幕府第三代将軍足利義満によって創建された禅寺です。数々の被災をうけてきましたが、その最大のものは、応仁の乱です。室町幕府の花の御所に隣接していたことから、合戦の場になりました。応仁の乱における最大の合戦も、この相国寺で行われました。 現在は、承天閣美術館を有…
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護王神社

京都御所の近くに、イノシシで有名な護王神社があります。 ここに祀られているのが、和気清麻呂さん(733-799)です。清麻呂さんは、天皇なろうとしたあの道鏡さんの野望をくじきます。でも、道鏡さんの怒りをかい、足の腱を切られた上に、九州の山奥に流罪となります。さらに、その途上、道鏡の刺客が襲いかかるなど試練がありましたが、3…
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広隆寺牛祭

広隆寺の牛祭は、京の三大奇祭の一つに挙げられる変わった祭りです。残念ながら、現在は中断されています。 この祭りでは、紙でできた仮面を着けた摩多羅神が牛に乗り、四天王の鬼と共に巡行します。薬師堂前で読んだ後、参加者が罵詈雑言を投げかけます。そして、摩多羅神と四天王は堂内に駆け込むという変わった祭りです。 とくに奇妙なの…
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三宝荒神

仏教の三宝(仏陀、法、僧)を守る神様に、三宝荒神がいらっしゃいます。インドの神様ではなく、日本独自ですが、修験道(山岳信仰)、神道、陰陽道、密教の要素が入ったハイブリッドな神様です。神様は、三面三眼六臂で、それぞれ如来荒神、麁乱荒神(そらんこうじん)、忿怒荒神(ふんぬこうじん)の三身です。つまり、顔が三つ、ひとつの顔に眼が三つ、…
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蛸薬師堂(永福寺)

京都の新京極に蛸薬師堂(正式名は永福寺)という、変わった名前のお寺があります。本尊も蛸薬師如来と呼ばれています。この名前は、昔この寺(当時は二条室町)の住職であった善光という僧の孝行譚に由来しています。 善光には、病気の母がおりました。懸命に看病しますが、病気はよくなりません。そんな中、母は、蛸が食べたいと言います。母思い…
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