テーマ:来迎図

高野山阿弥陀聖衆来迎図

平安時代の来迎図三大傑作のひとつである、高野山阿弥陀聖衆来迎図は、阿弥陀仏が、観音菩薩、勢至菩薩及び奏楽する聖衆に囲まれて、紫雲にのって来迎する構図です。三幅からなる大画面に描かれていますので、通常の来迎図と比べると大きいです。 現在、真言宗の総本山の所蔵ですが、実は天台宗比叡山にあったものです。織田信長さんの比叡山焼き討…
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法華寺絹本著色阿弥陀三尊及童子像

平等院鳳凰堂九品来迎図、法華寺絹本著色阿弥陀三尊及童子像、高野山阿弥陀聖衆来迎図が、平安時代の来迎図三大傑作と言われています。 今回は、法華寺絹本著色阿弥陀三尊及童子像を取り上げます。画面いっぱいに描かれた説法印を結ぶ阿弥陀仏、雲に乗る観音菩薩・勢至菩薩と、持幡童子の3幅から成ります。 この3幅の成立年代や、配置につ…
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常行三昧堂の来迎図

前回、比叡山の常行三昧についてお話ししましたが、今回は常行三昧堂の来迎図についてです。 常行三昧堂は、第3代天台座主円仁さんの意向で、彼の没後建立されます。一旦焼失しますが、良源さんによって再興されます。当時の常行三昧堂について記された資料に、九品浄土図の記載があります。 平等院鳳凰堂の九品来迎図は、いまは現存しない…
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西アジアの来迎図

1909年、阿弥陀三尊来迎図が、元西夏帝国の首都で、その後死都となってしまったカラ・コトで発見されました。13世紀ごろの作品と言われ、エルミュタージ美術館所蔵になっています。 日本の同時代の来迎図に、極めて似ていることに驚きます。もちろん、中国を通じて来迎図の行き来はあったと思いますが、中国で来迎図が盛んだったのは、唐の時…
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早来迎

来迎図の代表作の一つに、知恩院所蔵の「早来迎(阿弥陀二十五菩薩来迎図)」があります。 画面の左上から右下に、阿弥陀仏と聖衆がすごいスピードで往生者を迎えに来る様子が描かれています。往生者にとっては、特別な扱いです。それもそのはずで、この来迎は、来迎9ランクの中で最高の「上品上生」だからです。「上品上生」を見分ける方法は、七…
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来迎図の変遷と煩悩

来迎図は、もともと九品来迎図から独立したという説があります。九品とは、上品上生が一番で、下品下生がビリという9つのランクを指します。往生にふさわしい人ほど、ランクの高い来迎が待っています。 来迎図に最も大きな影響を与えたのが、源信さんです。源信さんの『往生要集』がなければ、来迎図の普及はこれほど広範囲なものではなかったでし…
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金戒光明寺の山越阿弥陀図と地獄極楽屏風図

前回に続き、金戒光明寺です。 金戒光明寺は、山越阿弥陀図と地獄極楽屏風図を所蔵しています。埋葬地で、他界に近い場所なので、こうした絵画は、人々に影響を与えたことでしょう。 また、関連する吉田寺(廃寺、金戒光明寺の近所)で地獄絵があったり、禅林寺に山越阿弥陀図があることも、偶然ではない気がします。金戒光明寺の山越阿弥陀…
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折口信夫さんと山越阿弥陀図

山越阿弥陀図は、仏教研究者や美術研究者だけでなく、民族学者である折口信夫さんの興味もひいたみたいです。 折口さんは、「山越し阿弥陀像の画因」という論文を書かれています。この論文で、山越阿弥陀図が、日本古来の日祀りに由来する、日想観の影響を受けていることを指摘します。また、極楽浄土が山の端の向こうにあるとする、日本独自の他界…
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迎講と来迎図2

前回に続いて、安藤香織氏の説をご紹介します。 氏は、迎講が隆盛期を迎えた12世紀前半、往生伝や彫刻は、迎講とイメージを共有していたと指摘しています。これは、迎講が、当時の人々が思い描いた来迎の具現化であるからです。 ただ、来迎図は、事情が違っていました。来迎図特有のルールがあり、迎講のモチーフを取り入れるのに時間がか…
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迎講と来迎図

迎講は、来迎図、往生伝、仏像彫刻など、様々な往生文化に影響を与えています。今回は、迎講が来迎図に与えた影響について、安藤香織氏の説をご紹介します。 氏が、指摘されたのは、持幡童子の存在です。もともと、来迎図のコンセプトに持幡童子の存在はありません。それが、時代が下がるにつれ描かれるようになりました。迎講では、左右に持幡童子…
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来迎図と楽器

来迎図では、楽器を演奏する菩薩が描かれています。まさに、極楽浄土からのお迎えだというイメージがわくものです。 ただ、経典では、阿弥陀仏の来迎時に音楽のことについては触れられていません。浄土については、浄土三部経などに、妙音について記されておりますので、こうした浄土の光景が、来迎図に影響したのかもしれません。 また、来…
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山越阿弥陀図

来迎図は、様々な種類のものが描かれていますが、特に異彩を放っているのが、山越阿弥陀図です。山の向こうに、阿弥陀仏がこちらに向かう形でいらっしゃるという構図のものです。 さらに、2種類のバージョンがあり、京都国立博物館本の山越阿弥陀図は、観者のいる此岸に来るという動きがありますが、禅林寺本や金戒光明寺本は、阿弥陀仏がただ観者…
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阿弥陀来迎図2

前回に続き、阿弥陀来迎図です。正面座像が主流でしたが、徐々に斜め構図で立像に移っていきます。 来迎思想が、来迎図や迎講を生み出しましたが、来迎図と迎講もお互いに影響を与えております。来迎図の中には、明らかに迎講見て、それを参考に描かれたものがあります。そのため、立像が多くなり、また、菩薩の演奏や舞踊の動作がより具体的になっ…
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阿弥陀来迎図1

九品来迎(9つのランクに来迎をランク付け)は、当麻曼陀羅や平等院鳳凰堂の壁扉画に描かれていましたが、この来迎の部分だけを表現した絵画が阿弥陀来迎図です。ランクがないので、阿弥陀来迎図はありがたいです。 来迎図は、まず、往生講や観想法などで用いられました。当初は、九品来迎図の斜め向きではなく、正面向きで座像した。これは、往生…
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