テーマ:その他

極楽浄土とパスカルの賭け

極楽浄土は、存在するのでしょうか。死んでからのことなので、生きている人には証明できません。 こうした問題への対処として、フランスの哲学者パスカルが、その著書『パンセ』で語った「パスカルの賭け」が取り上げられます。これは、神が実在するかどうかの賭けで、賭け金は自分の人生です。神が実在するという方に賭けた場合、勝てば、永遠の生…
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死を忘れるな

死生観が議論される中、よく死を見つめて生きることが説かれることがあります。人は、絶対に死にますが、日常、そのことを忘れています。自分の死を見つめることにより、日常の生活態度が変わることになります。例えば、毎日、些細なことで振り回されていることに気づくことができます。また、これまで漫然と生きてきたのが、自分の人生にとって何が大切な…
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永遠主義と現在主義

前回の場所によって時間が異なるという考えを拡張させますと、時間は空間と同じく一つの次元となります。そのため、過去、現在、未来のすべてが実在します。こうした考えを、ディーン・ブオノマーノ氏は、永遠主義と呼びます。永遠主義では、自分は今、空間内の一点に位置していますが、過去、未来といいた別の多くの点も存在していることを承知しているこ…
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他界と相対性理論

前回でも触れましたが、私達は、どちらかと言えば、絶対的な時間の流れをイメージして生活をしています。 でも、アインシュタインの一般相対性理論によれば、様々な時間が存在します。時間は、場所によって違うのです。それは、同じ地球の中でもです。高いところほど時間の流れが速くなります。タワーマンションの最上階に住んでいる人は、低層のア…
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他界と時間

私達が、時間をイメージするとき、すべての場所で同じ時間が流れていると考えます。地球でもそうですし、宇宙についてもそうです。私達が、こうした共通の時間の中で存在していると感じている人が多いのではないでしょうか。 でも、極楽浄土のような他界を考えますと、その時間の流れは、私達の存在する現世と違います。『往生要集』でも触れられて…
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双体道祖神

新谷尚紀氏の説の最後です。前回、道祖神がケガレから、神になったお話をしました。 道祖神中には、性的な表現がされた道祖神もありますので、そうしたケガレを感じさせるものもあります。ただ、男女双体道祖神は、縁結び、夫婦和合、子宝授けの信仰があり、一部には性的な表現もありますが、どうしてケガレなのでしょうか。 実は、この男女…
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穢れと神

前回に続き、新谷尚紀氏の説のご紹介です。 氏によれば、死はケガレであり、これが「祓え清め」によってカミになる。つまり、カミはケガレから生まれることになります。こうした関係について、氏は4つの民俗例を紹介します。 まずは、御賽銭です。私達は、神聖な神様に、硬貨を投げ込んでいます。普通、人にものを渡す際、投げて渡すのは、…
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死者と霊魂

今回は、民俗学の視点から、新谷尚紀氏による死者と霊魂についての説をご紹介します。 氏は、霊魂を二つに分類します。一つは普通の死者の霊魂、もう一つは非業の死をとげた死者の霊魂(怨霊)です。ただ、普通の死者の霊魂であっても、死んで間もない新しい霊魂は、荒ぶる危険な存在だと指摘します。そのため、どちらも祀られることによって、害を…
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根之堅洲國・根国

『古事記』では「根之堅洲國」(ねのかたすくに)等、『日本書紀』では「根国」(ねのくに)等と呼ばれるところです。 この位置づけが難しいです。スサノオノミコトが、母イザナミノミコトに会いに根之堅洲國に行きたいという記述があります。そうすると、黄泉国の別名かというとそうでもなさそうです。 大国主は、この根之堅洲國で、スサノ…
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高天原

『古事記』や『日本書紀』の他界観について、以前、黄泉国のお話をしましたが、今回は、高天原(たかまがはら)です。 これは、まさに天界で、「天つ神」がおられる世界です。ただ、六道の天界とは、似ているところもあれば、異なっているところもあります。高天原から神様が降りて来られて、国造りが行われます。神様の世界でありますが、人は死ん…
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殯(もがり)

古代日本で行われていた埋葬儀礼に、殯(もがり)があります。 死者を埋葬するまでの間、遺体を納棺して、安置し、儀礼を行います。目的は二つありまして、一つは、死者の冥福を祈ることです。もう一つは、外から侵入者から死者を守ることです。野良犬などの動物から物理的に死体を守ることもそうですが、邪悪な霊を近づかせないようにすることだそ…
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魂と心

現代の私たちからしますと、魂と心はほぼ同じものとして考えています。でも、古代では、両者は分けて考えられていました。 その名残として、琉球語では、魂をマブイ、心はキムと呼ばれ、区別されています。マブイは、ショックで身体から出てしまうことがあり、これが身体に戻ってこないと、病気になってしまうと考えられていました。言い換えますと…
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ギリシャの輪廻思想

輪廻思想は、ギリシャにもあります。オルペウス教の輪廻思想がそれにあたります。 人間の霊魂は神性を持つにもかかわらず、その罪により、輪廻転生により生死を繰り返す運命を負わされているとされます。この輪廻転生は「悲しみの輪」と言われています。戒律の順守や生活を浄めることによって、この輪廻から解脱することが目的となります。仏教を含…
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若い魂

前回に続き、日本の生まれ変わり観です。 生まれ変わりが続きますと、魂に若いとか年老いたといったことはないのですが、日本の生まれ変わりでは、この若い魂という概念があります。 柳田國夫氏によりますと、子供の魂は、肉体を離れていく危険が多いのですが、また次の生活に移ることも早いと考えられていたそうです。そのため、子供が無く…
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日本人の生れ変わり観と輪廻転生

仏教の輪廻は、日本人の生まれ変わり観にどのような影響を与えたのでしょうか。 死後、天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道の6つの世界(六道)に再生するという輪廻の思想は、結論から言えば、そのまま受け入れられることはなかったと思います。 六道の中で、日本人の多くが受け入れているのは、人間道と地獄道、それと一部畜生…
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人生の4段階

前回、出家者が経済活動を行わないことについて触れました。この場合、経済活動を行う者(在家信者)と経済活動を行わない者(出家者)の共同作業になります。ただ、個人として、人生の中で、その両方を経験することもありえます。 バラモン教に四住期と呼ばれる人生の4段階があります。その段階は、1)学生期(師のもとでベーダ聖典を学習する段…
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明智光秀と比叡山

今年の大河ドラマは、明智光秀ですので、光秀さんについて様々な特集が組まれています。 また、光秀さんが徳川家康の参謀天海僧正として生き残っていたという説が、再び議論されています。 光秀さんといえば、本能寺の変の意図について様々な説が出ていますが、もう一つ興味深いのが、比叡山の焼き討ちです。信長さんの命とはいえ、信心深い…
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人とAI

今回は、仏教から外れます。人は、過去から未来を予想する能力を身につけ、発展したとお話ししました。 この能力、何かに似ていませんか?そう、AI(人工頭脳)です。AIにブレークスルーをもたらしたのは、ディープラーニング(深層学習)です。これは、人の脳のニューラルネットワークを真似たものです。そう、AIも結局は、人の能力の延長線…
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チベット仏教の瞑想

前回お話ししましたように、座禅はまったくダメでした。 そこで、チベット仏教の瞑想にトライすることにしました。チベット仏教の参加者は、実は西洋人が多いです。そのため、瞑想は椅子に座って行います。少なくとも、私が参加したところはそうでした。 これで、私でも瞑想に集中できます。最初の指導は、呼吸に集中して、何も考えないよう…
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瞑想

仏教と瞑想は、密接に関連しています。その中で、日本の禅は世界的にも有名です。 座禅を経験された方も多いと思います。私も何度かトライしましたが、まったくダメでした。身体が固すぎて、両足を組み合わせて、両腿の上にのせる結跏趺坐は、絶対にできませんし、片足のみをのせる半跏趺坐も無理です。あぐらをかくことさえ、難しいです。中途半端…
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陰陽道

仏教、神道だけでなく、平安時代、貴族社会で信仰を集めたのは、陰陽道です。中国からの天文学を基に、道教、仏教、神道を吸収して日本独自の陰陽道が成立します。特に、怨霊への恐怖が高まった平安時代に、御霊信仰と結びつき、大きく発展します。 この陰陽道のスーパースターは、ご存知の安倍清明(921-1005)さんです。ただ、清明さんが…
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山中他界観

『今昔物語集』巻27第25話に、死んだ夫が、地獄から妻を訪ねてくる話があります。 善良な男女が夫婦になりますが、三年後夫が病気で亡くなります。妻は、毎日悲しみにくれてました。亡くなってから三年たったころ、死んだ夫が夜訪ねてきます。そして、死んで死出の山を越えた身では、恋しい人に会うことができないと嘆き、日に三度火災の業苦を…
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平清盛さんの死

『平家物語』によりますと、平清盛さんは、最後熱病におかされます。清盛さんは、激しい熱にもだえ苦しみます。 奥さんの時子さんは、地獄の獄卒が、清盛さんを迎えに来る夢を見ます。往生伝では、殺生してきた男が、病床で火の車を見て改心し、阿弥陀仏にすがる話があります。こうした話は、清盛さんには無縁です。 熱病に苦しみながらも、…
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更級日記と阿弥陀仏

更級日記は、菅原孝標女さんが書かれた日記ですが、純粋な日記ではなく、晩年に自らの人生を振り返った回想記です。少女時代から約40年間の人生について、回想しています。そのため、物語的な要素も含まれていることも確かです。 この日記の中で、作者48歳のときに、夢で阿弥陀仏に会います。蓮華座の上に、金色に光り輝き、片手はひろげて、も…
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死者と穢れ

前回お話しました、古来の死者のイメージが死体でありますと、そこに穢れの概念が発生します。腐乱した死体は、当時の衛生状況を考えますと、疫病等の要因となっていたかもしれません。そのため、そこに穢れという概念が発生します。つまり、死者は、生者を死の世界に引きずり込む存在となります。 イザナミノミコトも、自らの醜い姿を見たイザナギ…
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死者と黄泉国

前回に続き、『古事記』や『日本書紀』に出てくる黄泉国の話です。 まず、死者となったイザナミノミコトの姿を考えてみましょう。蛆がたかっている姿は、腐乱した死体です。当時の死者のイメージは、霊魂ではなく、この死体であったかもしれません。当時まだ火葬が一般的ではなく、土葬が中心であったためでしょう。 また、イザナギノミコト…
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古来の日本人の死生観

古来の日本人の死生観を考える場合、『古事記』や『日本書紀』に出てくる黄泉国がヒントになるように思われます。 イザナギノミコトが、火の神カグツチを生んで亡くなってしまったイザナミノミコトに会いに黄泉の国に行きます。イザナギノミコトは、イザナミノミコトに会うことができますが、イザナミノミコトは、黄泉国の食べ物を食べてしまったの…
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役小角さん

鎌倉時代に、修験道の開祖として祀り上げられたのが、役小角さん(634-701?)です。 役小角さんは、孔雀明王の呪法を学び、葛城山で山岳修行を行い、鬼神を使役したと伝わっています。 『日本霊異記』でも、その伝記が語られています。役小角さんが、鬼神に命じて大和国の金峯山と葛木山の間に橋をかけようとしたところ、それに反対…
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修験道

山で修行して、法力を身につけ、里に下りてきて加持祈祷などを行うのが修験道です。 奈良時代から、正式な僧でない者が、山で修行することが行われておりました。平安時代に、密教をその理論体系に取り込み、鎌倉時代には、「修験道」といして体系化されました。 その内容は、山岳信仰を基本に、密教、道教、陰陽道など様々な宗教が含まれて…
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役小角さん

鎌倉時代に、修験道の開祖として祀り上げられたのが、役小角さん(634-701?)です。 役小角さんは、孔雀明王の呪法を学び、葛城山で山岳修行を行い、鬼神を使役したと伝わっています。 『日本霊異記』でも、その伝記が語られています。役小角さんが、鬼神に命じて大和国の金峯山と葛木山の間に橋をかけようとしたところ、それに反対…
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