熊野観心十界曼荼羅:老いの坂

熊野観心十界曼荼羅.jpg

熊野観心十界曼荼羅は、仏・菩薩・声聞・縁覚の四聖界と、天上界・人間界・阿修羅界・餓鬼界・畜生界・地獄界の六道を併せた十界が描かれています。

この中で、人間界は、老いの坂として表現されています。スタートは赤子からはじまり、その子が成長し成人し、結婚し、子供を得、そして老いて亡くなるという人間の一生が描かれています。人の一生にあわせて、風景も変わります。若い時は桜や梅、成人期には松や杉、老いていくに従い紅葉から枯れ木になります。まさに、人生と四季とを対応させています。これを見ると、自らの人生を考えさせられますね。

別の見方をしますと、スタートとゴールとも異界に近いと考えることができます。つまり、子供と老人が異界に近い存在として考えられます。神様等、異界の住人は、子供や老人の姿を取ることも多いのは、この両者が異界と親和性があるからかもしれません。

画像:西大寺所蔵:熊野観心十界曼荼羅
画像出所:西大寺 http://www.saidaiji.jp/about/precinct-guide/kanjin-jikkai-mandara/

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