上田秋成と宗派

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上田秋成さんは、『雨月物語』で、「青頭巾」というお話を書いています。

このお話では、ある寺の阿闍梨が愛童への愛欲から、人食いの鬼に堕ちます。その地に、禅師快庵が訪れますが、村人の要請で、鬼の阿闍梨の住む寺に行き、彼と会います。快庵は、怪異を恐れず、鬼の阿闍梨に教えを説きます。鬼は、快庵の徳に心打たれ、自らを断罪します。その後、村では、人食いの事件が起こらなくなりました。1年後、快庵は、再び鬼の阿闍梨の住む寺を訪れますが、鬼の阿闍梨は骨と青頭巾だけを残して消えてしまっていました。快庵は、村人の頼みで、その寺の初代住職に就きます。

ここで、問題になりますのは、鬼の阿闍梨が真言宗の僧で、禅師快庵(実在の人物だそうです)が曹洞宗の僧であることです。真言宗の僧が、曹洞宗の僧に教化されることになります。実際、物語では、そのお寺が真言宗から曹洞宗に変わったとされています。ただし、作者秋成さんの仏教観や宗派については、わかっていません。この物語に込められた意図については、謎が多いです。

画像:上田秋成
画像出所:ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E7%94%B0%E7%A7%8B%E6%88%90

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