中国の山中他界観

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前回に続き、中国の死生観です。古代中国では、魂は山東半島の根元にある泰山に還ると信じられていました。鬼を治める神様が、そこにいると信じられていました。

他界を、この世から離れたところではなく、身近な山に想定することは、日本の山中他界観に通じるものがあるように思われます。その後、仏教の影響で浄土や地獄の概念が入ってきます。浄土は、上清天という天上に考える信仰が出てきます。また、泰山は地獄としての役割に変化していきます。

この地獄では、三官と呼ばれる者たちが、視野の籍簿を持って、管理していると考えられました。閻魔大王をはじめとした十王に近い存在でしょうか。遠く離れた世界に、地獄を想定するインドの死生観とは異質です。日本は、この中国の他界観に近いのかもしれません。

画像:泰山
画像出所:世界遺産オンラインガイド
https://worldheritagesite.xyz/mount-taishan/