梵我一如再考

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以前、ウパニシャッド哲学の梵我一如についてお話ししました。宇宙原理であるブラフマンと、個人に内在する本質、霊魂であるアートマンが合一するとする思想です。

ただ、ウパニシャッドを研究する人の中には、別のとらえ方をされる方もいます。湯田豊氏は、梵我一如は、フリードリヒ・マックス・ミュラーやパウル・ドイセンといったウパニシャッドを紹介した西洋の学者の解釈であると主張します。氏によれば、ブラフマンもアートマンも区別されないことになります。つまり、宇宙に存在する唯一のものがあり、それがブラフマンと呼ばれたり、アートマンと呼ばれたりするだけです。ただこの解釈でも、個人と宇宙がつながることになることには変わりがないように思います。

参考文献
湯田豊(1976)「梵我一如とウパニシャッド」『印度学仏教学研究』1号 p.p.176-179

画像:ミナークシ寺院
画像出所:エービーロード https://www.ab-road.net/asia/india/madurai/guide/14240.html

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